日本一の焼肉店 スタッフインタビュー
「自分がやらないといけないことは、手を抜かずちゃんとやりますよ」偉大な父を持つからこそ生まれた、自分の仕事哲学。
モナコウ ロマン [写] / 宮澤 悠馬 [著]
言葉の裏に隠された鉄板より熱い職人魂。
-- 悠樹さんは仕事に対する意気込みや、こだわりなんかはありますか?
いや、特にないですね。普通にやってるだけですよ。自分が与えられた仕事をこなすだけ。それだけです。
あんまりゴチャゴチャ考えて上手くいかないだけですから、とにかくシンプルに目の前の仕事をこなすことだけです。それ以外はなんもないですよ。
-- そうですか?でも、掃除とかもすごく丁寧ですし、なんか強い情熱的なものがあるようにも感じますが…
全然ないですね。自分の意志とかそういうのじゃないです。仕事だからちゃんとやってるだけで、そんな大層な思いや動機とかは偉そうには語れないですよ。
掃除も仕事だから丁寧にやっているだけで、自分の部屋とかは普通に汚いですし。
-- そうなんですか。仕事は仕事でしっかり分けているのですね。
まあ、そうですね。私生活でまで仕事のことは考えたくはないですよ。別に嫌いなわけではないですけど、休めるときに休んでおかないと身が持たないですから。
-- もともと、ここで働こうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?
んー、いや特にないですね。大学を出てから働き始めました。別に特段やりたいこととかあったわけじゃないので、親がやっていたスタミナ苑でいいかなって感じです。まあ惰性ですね。
※悠樹さんは、マコさんの息子さん。
-- なるほど。なんか親孝行って感じがして、素敵ですね。
いや、全然そんなんじゃないですよ。ただ人手が足りなくて困ってるって言ってたんで。自分も働く場所を探していたので、流れるように仕事につきました。
まあ、わけのわからない場所で働くよりは気は楽かもしれませんけどね。
-- でも実際、親御さんが有名人だとプレッシャーとかはないのでしょうか?
んー、よくわからないですね。親と比べられるのがあんまり好きじゃないので。自分は自分ですから。自分なりの仕事をします。
人に負けないようにとか、人と比較してとか、そういうのは考えていないです。自分にやれることを、手を抜かないでやるだけです。
-- しっかりと自分を持たれているんですね。
そんなんじゃないですよ。考えすぎると疲れるじゃないですか。それが嫌なんで、地道にやってるだけです。
-- 昔からそういう性格だったのですか?
どうだろう。考えたこともないのでわからないですね。
-- 学生時代とかはどんな性格でしたか?
今と別に変わらないですよ。大学では普通に運動部に入ってました。2人しかいませんでしたけど。
-- たった2人ですか!なぜそんな部活に入ったのでしょうか?
人数が足りないって言われたので、仕方なく入っただけです。
-- お仕事のときもそうでしたけど、頼まれると断れないタイプですか?
んー、断る理由もなかったので。
-- なんだか強い責任感を感じます。
そんなんじゃないですよ。他は真面目にやってないサークルとかしかなかったので、そっちに入るよりは、人数が少なくても真剣にやっていた部活のほうが何倍もよかったってだけです。
-- なるほど。本格的に体を動かすのが好きなのですか?
うーん、そういうわけでもないですね。中学校のときは将棋部でしたし。スポーツとか勝負事とかっていうよりも、単純に自分が好きかどうかです。
-- 自分が好きなことは一生懸命やるってことですか?
んー、まあそうかもしれませんね。
-- ということは、仕事を一生懸命やるのも、好きだからということになりますね!(笑)
どうですかねぇ…まあ仕事なんで、自分がやらないといけないことは、手を抜かずちゃんとやりますよ。
-- お休みの日とかは、どんなことをされているんですか?
なんだろう。テニスくらいですかね。近所の人たちとやってます。それが終わったら、あとはなにもせずグダグダしてますよ。
-- とてもアクティブですね。
そんなことないですよ。体を動かすのはテニスのときくらいで、あとはゆっくりしてます。毎日長時間働いていますから、休みの日まで動き回ってたら体力が持たないです。
-- そうですね。お客さんからは見えませんが、営業中も悠樹さんは裏でかなりハードに働いていますもんね。
そんなすごいことはしてないですよ。一人で静かに黙々と作業してるだけですから。表に出るのは営業が終わった掃除のときだけですね。
-- そうなんですね…ということは、営業が終わるまで待っていれば、悠樹さんに会えるっていうことですよね?(笑)
いや、会わなくていいですよ。普通にお店に来て、普通にご飯を楽しんでくれれば。自分は後ろで静かに仕事してますから。