日本一の焼肉店 スタッフインタビュー

「恩は絶対に返す」28年間スタミナ苑一筋を貫き通した信念と技術で“愛される味”を創り出す職人。

モナコウ ロマン [写] / 宮澤 悠馬 [著]

人見知りが教えるスタミナ苑を100%満喫する方法。

-- 伊藤さんとしては、どうしたらスタミナ苑のお肉を100%楽しむことができると考えていますか?

んー、そうだね。なんだろうな。難しいな…やっぱり僕らに質問してもらうことじゃないかな?

質の良いオススメのお肉って毎日違うわけだから。例えば上カルビは美味しいし、みんな好きだけど、だからって毎日それが一番ってわけじゃない。上ロースのときだってあるし、レバーがとんでもなく美味しい日もある。

そうやって毎日変わるから、その日一番のお肉が食べたかったら、聞くのがいいんじゃないかな。僕らはそのアドバイスができるので。

-- なるほど。私はいつもカルビばかり食べていたので、もっと聞けばよかったです(笑)

まあ、好きなものを食べるのが一番いいけどね。聞かれていないのに自分から言うのもね。押し付けがましいというか…変でしょ?なので、僕は「聞かれたら答える」っていう風にしてます。

-- そうですね。でも特に新規のお客さんとかは何を食べたらいいとかわかりませんもんね。

はい。なので気兼ねなく「今日のオススメはなに?」って聞いてくれていいですよ。

-- ありがたいですね。では、そんな中でも特に伊藤さんが特に好きなメニューってなんですか?

やっぱり自分も内蔵が好きだから、内臓かな。やっぱり仕込みもこだわってるし、外でもかなり評判だからね。

-- 確かに美味しいですよね。伊藤さんの仕込みへのこだわりはありますか?

なんだろうな…やっぱり任されている仕事は手を抜けないよね。タレ作るにしろ、煮込みを作るにしろ。味が変わったって言われるのも嫌だし。逆に美味しいって言ってもらったほうが嬉しいじゃない。

-- なるほど。でも、手を抜かないってシンプルですけど、難しいことですからね。それができるからこそお店からの信頼も厚いのでしょうね

それは働いてた長さもあるんじゃない?もう今年で28年目だから。

-- そんなに長いんですか!一回も転職とかはせずにですか?

まあ考えたことはあったよ。親が建築関係だったので、自分も働こうかなと。でもここでの接客が妙に合ってたから、こっちで働くことにしたね。

-- 接客が合っているってことは、人と話したりするのが好きってことですか?

いや、それは嫌い(笑) 僕はもともと人見知りがあるから。そこは変わらないね。

-- え、人見知りなんですか?

そうだよ。初対面の人とかだとあんまり上手く喋れないし、こんなインタビューだとなおさらかな(笑)

-- すみません(笑) 今の感じからは想像できませんね…

もちろん根本的に人が嫌いってわけじゃないよ。なんかやっぱりフィーリングが合う人には仲良くするからね。

話してて、表情見て、自分と合わないなと思ったらそこまでは突っ込まないし。逆に合うなって思えば自分から話しかける。人ってそうじゃん。自分と合わなかったら仲良くはできないよ。

そのせいで昔はよく「無愛想な接客」って言われたからね。でもそれって、仕事を覚えなきゃいけないし、自分に余裕がないから、そういう感情表現ができないっていうのもあったと思うけどね。

-- そのような性格で、なぜこの仕事を続けようと思ったのでしょうか?

恩返しかな。社長やマコさん、ここで働いている人やお客さんには、たくさんお世話になったからね。

ヤンチャばかりして、どうしようもなかった頃の僕を、家族のように迎え入れてくれた。人見知りでロクに口も聞けなかったのに、丁寧に仕事を教えてくれたんだよね。そんな恩人には、少しでもいいからなにかを返したいって感じかな。

-- 恩返しですか。とても素敵で、人情あふれる言葉ですね。というか、サラッと言いましが伊藤さん、昔はヤンチャだったんですか?

まあ人並みにね。当時はそういうのが流行っていたし、周りにも悪い感じの友達も多かったからね

-- 今の姿からは想像できませんね…喧嘩とかもしていた感じですか?

んー…ゼロでは無いよね(笑)

まあ、そんなどうしようもないガキで、周りの大人にはいつも煙たがられていたのに、社長やマコさんは違った。何も言わずに迎え入れてくれて、良くしてくれた。だから本当の親のように思っている。

特にマコさんはハンディキャップを背負っているだろ?僕が支えることが、なにかの力になればって考えてる。

-- 素敵すぎるお話ですね…

僕にとっては本当に親みたいな存在だからね。

-- 感動的なお話ありがとうございます。そんな恩から、丁寧な接客や仕込みが生まれているんですね。

まあ、そうかもね。僕が手を抜いたら、そんな社長やマコさんの顔に泥を塗ることになるわけでしょ?それじゃあ受けた恩を仇で返してるだけだから。そんなことは絶対にしたくない。

だからやっぱり任されている仕事は手を抜けないよね。ここに立つ以上、僕はプロなわけだし。

-- なるほど。まさに恩返しですね。ちょっと話は変わりますが、伊藤さんは仕事以外では、何をしていることが多いですか?

休みの日は大体、酒の仕入れをしているかな。ウチの日本酒・焼酎は僕が選んでるから。シンプルに自分も好きっていうのもあるけど。

焼酎なんかは宮崎・鹿児島が多くて美味しいし、僕も未だに飲んだことないお酒はたくさんあるからね。そういうのを探すのが楽しいよ。

-- お酒は伊藤さんが選ばれていたのですね!どうりで美味しいと思いました。

ありがとうございます。お客さんが喜ぶ姿を想像しながらお酒を選ぶのは嫌いじゃないよ。

-- 好きな食べ物はありますか?

魚だね。刺身でも焼きでも。僕は生まれが佐賀で、じいちゃんが漁師だったから、昔から海鮮が好きなんだよね。まあ、佐賀で生まれただけで、育ちはこっちなんだけどね。

-- お酒と魚ですか。なんかもう居酒屋とか自分でできちゃいそうですね。それこそご自身でお店を出すとかは考えたりしないのでしょうか?

自分の店かぁ…面白そうだね。まあ、いつか機会があったらやってみたいかもしれないね。

まあでも、今はここが楽しいし、まだ恩返しもできていない。しばらくは続けるよ。